こんにちは、TAIKIです!
ニュースでよく聞く「ランサムウェア」。
でも、どんな仕組みで、何が怖いのか、ちゃんと説明できますか?
今回は、ランサムウェアの仕組みや目的、そして2024年に起きた最新の事例を交えて解説します!
ランサムウェアの実態を知って、デジタルライフを守るヒントを見つけましょう!
ランサムウェアって何?
ランサムウェアは、システムやデータを人質にして、ransom(身代金)を要求するマルウェアの一種です。
感染したコンピュータやサーバー内のファイルを暗号化し、データを元に戻すための鍵を渡す「見返り」として攻撃者が金銭を要求します。
この「身代金」は主に暗号通貨(ビットコインなど)で支払うよう求められるのが一般的です。
ランサムウェアの目的は?
現在では、ランサムウェアの目的は多様化しており、必ずしも身代金の要求だけが目的とは限りません。
- データの暗号化+身代金要求(典型的な形)
- 二重脅迫型ランサムウェア
- データを暗号化するだけでなく、窃取したデータの公開を脅しに使う。この場合、金銭の要求が必ずしも前面に出ない場合も。
- 嫌がらせや妨害目的
- 金銭要求がなく、システムやデータを人質にすることで単に混乱や損害を与える。
- 情報窃取型
- 暗号化を行わず、データを盗み取ることだけを目的とする。
- 多段階攻撃の一部
また、これら一つが目的ではなく、複数や全てを目的に攻撃する場合があります。
最新の事例:2024年のランサムウェア攻撃
日本商工会議所の事例
2024年3月、日本商工会議所が運営する補助金事務局のサーバーがランサムウェア攻撃を受け、データの一部が暗号化されました。
補助金申請者の個人情報の漏洩が心配されましたが、明確な痕跡情報は確認されなかったと発表されました。
岡山県精神科医療センターの事例
2024年5月、岡山県精神科医療センターと関連施設がランサムウェア攻撃を受けました。
この攻撃で電子カルテを含むシステムが暗号化されアクセス不能になり、一時的に診療が停止する事態に陥りました。
紙カルテの運用に切り替え診療を再開しましたが、現場の医療従事者の方々の大変な苦労が想像できます。
後日、約4万人分の患者情報や病棟の会議記録などが流出した可能性があることを発表しました。
VPNの脆弱性が原因と指摘されていましたが、医療機関のデータは患者の命にも直結するため、セキュリティには万全の対策が必要です。
カシオの個人情報流出
2024年10月、カシオ計算機株式会社がランサムウェア攻撃を受け、社内システムが暗号化されました。
攻撃者から身代金を要求されましたが、「不当な要求には応じない」とカシオ側は支払いを拒否したことを明かしています。
1月7日には、主に社員や取引先8,500人程度の個人情報が流出したと発表しました。
また、社内システムが攻撃されたとし、別サーバーで稼働しているCASIO ID及びClassPad.netサービスのシステムは影響を受けていないとのことです。
今回の原因は、フィッシングメール対策の不十分さと海外拠点を含むネットワークの脆弱性だったと指摘されています。
ランサムウェアへの対策
ランサムウェアは予防が最も重要です。
会社でも自宅でもできることをまとめてみました。
定期的なバックアップ
「最悪の事態に備える」ためには、データのバックアップが鍵!
重要なデータを外部ストレージやクラウドに定期的に保存しておけば、攻撃を受けても復旧が可能です。
災害時やシステム障害にも役立つ万能策です。
セキュリティソフトの活用
「守りを固めるなら最新ツールを!」
常にアップデートされたセキュリティソフトを使うことで、新たな脅威にも対応可能。
古いソフトでは守りきれない高度な攻撃から、あなたのシステムを守りましょう。
社員教育の徹底
「全員がセキュリティチームの一員に!」
不審なメールやリンクに引っかからないための社員教育を強化しましょう。
ちょっとした注意が、大きな被害を未然に防ぎます。
ネットワークの分離
「大事なものは特別な場所で管理!」
重要なシステムを外部ネットワークから隔離すれば、感染経路を遮断して安全性を確保。
余計なリスクを避けることで、安心してシステムを運用できます。
まとめ
ランサムウェアって、「企業や公共機関だけの問題」だと思っていませんか?
実は、私たちの日常にも忍び寄る危険なんです。
学校、病院、さらには身近なサービスまで…。攻撃対象はどんどん広がっています。
だからこそ、今からでも対策を始めることが大切です。
それでは、また次回!
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